【体験談】漢方薬による境界性パーソナリティ障害の治療

漢方薬による境界性パーソナリティ障害の治療

 漢方薬で境界性パーソナリティ障害の治療をしている方の体験談を紹介します。

 

 精神疾患の病気である境界性パーソナリティ障害は対人関係に不安を抱えていて、感情をコントロールする事が苦手な病気です。人格の病気であるからといって一生治らない病気ではなく、薬などの投与や精神科医の意見を聞き入れながら治療に専念することで改善が可能な病気です。

 

 かつて私の家族もこの境界性パーソナリティ障害を発症してしまったことがありました。治療にはかなりの時間がかかりました。そのこともあり、やはり本人が精神疾患にかかってしまう大変さはもちろん、家族や周りの人の大変さも理解していました。本人の病気を支えるために、家族や周りの人たちの足並みもそろえること自体も大変なのです。

 

 しかし、境界性パーソナリティ障害とは感情のコントロールが困難な病気だと言ったところで、それを支える苦労の大変さは実際に経験した人でなければ分かってもらえないことなのかもしれません。

 

 そんななか、私も境界性パーソナリティ障害と診断されてしまいました。

 

 支える人たちの苦労をしっているので、できるだけ迷惑をかけたくないと思い、積極的に病院に通い、薬の投与や精神科医の受診を続けていました。でも始めの頃は改善をあまり感じない状態が続きました。精神科の受診は2週間に一度のペースをしっかり守っていました。薬が初めの頃は薬が合わなかったことも時間のかかった原因だったと思います。

 

 徐々に薬の効果が出てくると、やっと家族とのコミュニケーションがとれる状況になりました。迷惑をかけたくないと、半ば意固地な思いだったのですが、協力してもらえるところは協力してもらおうというように気持ちが変化しました。そこからは境界性パーソナリティ障害の治療が一気に進んでいったと感じます。

 

 薬については、先生と相談して決めたことが、治療が良いように進んだ要因だと思います。

 

 一般的に精神疾患で薬を飲むようになると、その副作用の影響で浮き沈みの激しい精神状態となる事も多く、私も家族も同じ様な症状になった時がありました。そういった経験も踏まえて出来るだけ副作用の少ない薬を先生にお願いしました。円滑に境界性パーソナリティ障害の治療を進めていくため、先生は漢方薬での治療を勧めてくれました。

 

 漢方薬は短期間で劇的な回復がみられる薬とまではいきません。でも、副作用が出にくいので、薬を続けることは容易でした。漢方薬による治療と通院、そして家族の支えのおかげで、今ではずいぶんと境界性パーソナリティ障害の症状を改善できたと思います。

 

 本人が積極的に治療に取り組み、また献身的な家族の支えがあったので、治療がうまくいったとのだと思います。治療についてはこちらで詳しく紹介しています。
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