憤怒|境界性パーソナリティ障害

憤怒(ふんぬ)

 境界性パーソナリティ障害の人は、些細なことから激しい怒りを噴出させます。激しい感情をコントロールすることができません。
 周囲の人から見ればたいしたことがないと思われることにも、急に怒りを爆発させ、次のような行動を起こします。

  • 人を激しく非難する。
  • 暴言を吐く。
  • 物を壊す。物を投げつける。
  • 相手を殴る。

境界性パーソナリティ障害

 それまで穏やかにしていたのに、急に人が変わったかのように怒り出します。周りの人は驚き、恐れ、動揺させられます。本人をなだめようとしても、納得させることは難しいです。家族や職場の人間関係が破綻することもよくあります。
 怒りの奥には、「見捨てられた」「誰も分かってくれない」「自分は悪くないと」いった本人にもわからない複雑な感情が渦巻いています。怒りがおさまると自己嫌悪に陥ったりします。

 

怒りをぶつける対象になりやすい例
  • 本人が思春期や青年期では、いっしょに暮らしている家族に。
  • 勤務先の上司が部下に対して怒りをぶつける。
  • 店員さんの態度が悪いと怒る。

 

こんなことがきっかけになる
  • メールの返事が遅い。
  • スマホをいじりながら話された。
  • 冗談でからかわれた。
  • 目を見て話してくれない。
  • 順番を抜かされた。

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