対人操作|境界性パーソナリティ障害

対人操作


 対人操作とは、自分を有利にするために、嘘をついたり、悪口を言ったりする行いです。境界性パーソナリティ障害の患者に見られる特徴的な行動です。

 

なぜ対人操作をするのか

 対人操作を行う根底には次のような気持ちがあります。

  • かまってほしい。
  • 見捨てられるかもしれない。
  • 自分の思い通りになってほしい。
  • 他の人と仲良くしてほしくない。

 

攻撃するための対人操作

 境界性パーソナリティ障害の人は、攻撃のために嘘をついたり、悪口をいったりします。些細なことなどで見捨てられたと感じ、その人を恨み、窮地に陥れようとするのです。「あの人は不倫している」「あの人は借金が多いらしいよ」などと根も葉もないことを吹聴します。

 

依存するための対人操作

 かまってほしいため、その人だけに悩みを打ち明けたりします。

 

医師が対象になることも

 家族が言うことを聞いてくれなくても、主治医の先生なら聞いてくれるだろうと、主治医に嘘をつくなどの操作をすることもあります。そのため、医師や看護師が混乱することも少なくありません。

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