境界性パーソナリティ障害と離婚

夫の極端なネガティブ思考に離婚も考えた

 主人は5つ年上の42才です。ひとりっ子で両親が離婚しており、義母が朝も夜もなく働きづめで育ったそうでいつも寂しさや不安を感じながら育ったそうです。友人の紹介で知り合いましたが、高校時代からバイトをしてお金をコツコツ貯めていたというエピソードや、自立心や自己管理能力が高く頼りがいがあるところに惹かれ交際1年で結婚しました。交際時期から結婚当初はなんの問題も不満もなく、とにかく幸せいっぱいでした。

 

 最初に(あれっ?)と気になり始めたのは、主人がネガティブ思考であることに気づいてからでした。何かをする、どこかに出かけるというときに必ずマイナスな事態を想定し、まったく必要がないものを荷物に備えたり、「人身事故とかあって電車が止まったら帰ってこれないね、最悪だね」とか「急に天気が悪くなるかも」などとつぶやくのです。とにかく極端な思考をします。表情もウキウキというよりはどんよりしているので楽しくなく、出先でケンカをして険悪になることもしょっちゅう。この先何年、何十年とこんな調子で出かけたり暮らさなければいけないのかと考えるとうんざりし、つい離婚を考えてしまうことも時にありました。

 

 でも、ふだんはいたって真面目で仕事面でも問題ありません。何事にも「石橋を叩きまくっても渡らない。渡らなければいけないときは重装備をして慎重にすすむ」ようなところが、単純なわたしにはない部分であり頼れたり尊敬できます。離婚を深刻に考えるということはなく、時間がかかってもよい経験やたのしい思い出を重ねていくことでポジティブになれればと考えました。しかし、主人がある時期仕事のトラブルで心身ともに強烈なストレスがかかり不眠になりネガティブ思考が悪化してっぽくなってしまいました。心療内科を受診し、臨床心理士によるテストやカウンセリングの結果、「境界性パーソナリティ障害」であることが判明しました。

 

 心療内科では抗鬱剤、睡眠薬といった薬物療法がメインです。わたしも極力同席するようにしていますが、カウンセリングは長くても15分程度。5分で終わってしまうこともあります。待合室は患者で溢れ長引くと申し訳ない雰囲気なので毎回メモを持参し最低限確認するという感じです。治療内容には正直不満です。専門のカウンセリングは高額で無理ですから、通院しつつこの病気につよい医師を探している最中です。現在、睡眠がとれるようになり健康状態はよく、鬱状態も波はあるものの仕事や日常生活に支障がない程度に回復しているので前に進んでいるのは実感します。しかし、やはり常に不安を感じていたり、ありもしないネガティブな想定をすることで話がかみ合わなかったり人を不快にさせたり、夫自身身動きがとれなくなるという事態は相変わらずです。主人には根深くおおきいトラウマがあるので、いちばん近い存在であり繋がりのある妻であるわたしを信頼してもらえるよう、そしてわたしを通じて楽しいことや人の温かさに触れてもらえるよう頑張りながら、焦らず見守って支えていきたいです。

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