境界性パーソナリティ障害と離婚

あっさりと離婚できたのにはワケがあった

何事もない夫婦生活を送っていた

 夫であった私と、妻であった彼女は、1年前までは何事もない普通の夫婦でした。互いに30過ぎで結婚したこともあって、早く子供が欲しいね、などと他愛ない会話をよくしていました。
 そんな私たちに、というか私に境界性パーソナリティ障害と思しき症状が見られるようになったのは、妻の妊娠がきっかけでした。

 

妊娠を機に関係が悪化

 妊娠した妻は、妊娠を機に仕事をやめて専業主婦になると言い出しました。私は冗談だろと思いました。なぜなら、結婚をする前の同棲時代に、子供ができても互いに働き続けて余裕のある家庭を作っていく、という約束をしていたからです。
 それなのに、妻はいきなり専業主婦になると言い出したのです。理由を訊ねると、私が家事に専念した方が家庭的にはいいだろうし…、などと曖昧な答えを返すばかりでした。妻は楽をしたいだけなんじゃないか、と考えた私は、怒りを覚えずにはいられませんでした。何を勝手なことを言っているのか、と毎日のように妻を怒鳴るようになっていました。
 この時の私は、もっときちんと話し合う、という手段を考えられないほどに、冷静さを欠いていました。のちのち調べて分かったことですが、この時の私は間違いなく境界性パーソナリティ障害でした。(参考:憤怒|境界性パーソナリティ障害
 そのせいで、妻を怒鳴ってばかりいました。当然ですが、妻との仲は悪くなる一方で、私の頭の中には離婚の二文字が常に浮かんでいました。

 

あっさり離婚は成立した

 その後、私と妻は結局離婚しました。お腹に子供がいるのだから、と互いに我慢して離婚を切り出さずにいたのですが、仕事をやめて専業主婦になる、と言って聞かない妻に、私はとうとう愛想を尽かしてしまったのです。
 離婚に関しては、裁判などは一切行なっていません。離婚届に判を押して、それでおしまいでした。
 妻があまりにもあっさりと離婚を認めてくれたので、それをおかしいと思ってのちのち調べてみたのですが、どうやら浮気をしていたらしく、私に捨てられたところで痛くも痒くもなかったようです。
 私としても、そんな薄情な妻と別れることができてせいせいしました。

 

どんなときでも冷静さを無くしてはいけない

 離婚後の私は、離婚前のイライラが嘘のようになくなって爽やかな生活を送れるようになりました。一応精神科にも通っていたのですが、先生からも完治のお墨付きをいただき、晴れて正常な状態へと戻れました。
 この経験で学んだことは、どんな状況でも冷静さを保つべきだという教訓を得られたことです。妻との離婚に後悔はありませんが、あの時もっと冷静に話し合えていたなら未来は違ったのだろうかと考えると、少し切ない気持ちになります。なので、今後はいかなる状況でも冷静に話し合えるよう努力したいと思います。

あっさりと離婚できたのにはワケがあった-境界性パーソナリティ障害と離婚関連ページ

神経質な夫の激しい言動が原因で離婚しました-境界性パーソナリティ障害と離婚
夫とは職場の同期。研修や飲み会などを通じて、同僚から恋愛に発展してお互いが29歳の時に結婚しました。
「赤ちゃんに触られるとイライラする」怒りやすい性格で離婚話に-境界性パーソナリティ障害と離婚
「赤ちゃんに触られるとイライラする」そんな私の言動で夫の両親から離婚話が出てきてしまいました。
浮気を繰り返す妻に我慢できず離婚を申し出た-境界性パーソナリティ障害と離婚
私の妻がメンタル的に強くないことは、付き合う前から理解していました。正直、なんとかなると結婚当初は思っていました。問題が発覚したのは妻のチャット画面を偶然見たときでした。
夫の浮気に症状が爆発-境界性パーソナリティ障害と離婚
結婚当初はうまくいっていました。しかし、2年ほどたちお互いの仕事がハードになっていき、お互い相手に優しくする余裕がなくなってきました。そんななか主人の浮気が発覚…
夫の極端なネガティブ思考に離婚も考えた-境界性パーソナリティ障害と離婚
主人は極端なネガティブ思考。何かをする、どこかに出かけるというときに必ずマイナスなことをつぶやくのです。うんざりして離婚を考えました。
妻のせいだけにせず一緒に問題に向き合う-境界性パーソナリティ障害と離婚
結婚後少ししてから、少しずつ妻の様子がおかしくなっていくのを感じるようになりました。ささいなことからイライラするようになり、あるいは気分がひどく落ち込んでいるような様子で、自分を否定するような発言を繰り返すようになったのです。
妻の治療に専念するために会社を辞めた-境界性パーソナリティ障害と離婚
妻と結婚して1か月程経った時に問題は発生しました。夜勤中に妻から大量のメールが送られてきたのです。
妻の束縛がエスカレートしていった-境界性パーソナリティ障害と離婚
結婚した当初は付き合っていたときと変わりはありませんでしたが、徐々に束縛がひどくなりました。仕事の飲み会やちょっとした打ち合わせに行くときに何度も連絡してくるようになったのです。
自立神経失調症になってしまった-境界性パーソナリティ障害と離婚
結婚してからすぐにおかしな状況は始まりました。結婚生活が始まってから一年ちょっとの時に、妻が突然引越したいと言ってきたのです。