入院治療|境界性パーソナリティ障害

入院治療

 境界性パーソナリティ障害の治療では、入院治療も選択肢の一つです。
 ただ、入院治療は一時的なものと考え、症状が治まってきたら通院治療に切り替えるのが一般的です。

 

入院形態
医療措置入院

 家族の手に負えないほど激しい行動が現れるときは、医療措置入院という形態をとります。これは保護者が入院に同意し、精神保健指定医が入院の必要を認めた場合、本人の同意がなくても入院させることができるものです。自傷や暴力が手に負えない、いつ自殺を図るか目を離せないケースなどでとられる措置です。

 

任意入院

 患者自ら入院を希望する形態を任意入院といいます。「境界性パーソナリティ障害の行動をとめたい」「家族と離れて考えたい」などの思いで入院するケースです。

 

入院治療を上手くいかせるポイント
入院の目的を本人が理解する

 本人がしっかり納得した上で入院しているかどうかが第一のポイントです。「むりやり入院させられている」「親に見捨てられた」という思いがあると治療がうまくいきません。

 

治療の目標をはっきりさせる

 「問題行動をなくす」など、具体的な治療の目標を決めます。目標設定が不十分だと、いつまでも退院できないこともあります。

 

入院中のルールを決める

 面会時間、外出時間など入院中のルールを決めましょう。ルールを設けないと、治療スタッフや他の患者とのトラブルが発生してしまうこともあります。

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