不安定な対人関係|境界性パーソナリティ障害

不安定な対人関係

境界性パーソナリティ障害の人は、二極思考や激しい感情や衝動的行動が相重なって、対人関係が安定しません。相手に見捨てられる不安が強いことも特徴の1つです。

 

同じ人に着いたり離れたりを繰り返す

相手に接近すると、次第に近づきすぎることへの不安や怖れを感じます。怒りで相手を傷つけ自分も破滅することへの恐れを感じます。そして、相手と距離をとるようになります。
相手と距離をとると、次第に見捨てられる恐れを感じます。相手を強く求めるようになり、親しくなろうとします。そしてまた、相手に接近するようになります。
この繰り返しが、境界性パーソナリティ障害の人には見られます。

 

見捨てられることへの不安にかられて激しい行動を起こす

境界性パーソナリティ障害の人は、自分が相手に見捨てられないために、あらゆる極端な行動を起こします。
何十回も電話やメールをしたり、応じなければ夜中に押しかけるといった強引な行動に及ぶ場合もあります。

 

不安定な対人関係の原因

見捨てられることへの不安の背景には、自分自身に対する確信の無さが考えられています。
人は、幼児期には母親との一体感を持っていますが、成長とともに親離れし、反抗期を経て、自分の価値観で人と付き合うようになります。境界性パーソナリティ障害の人には、こういった過程がうまくいっていない人が見られます。

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