被害妄想|境界性パーソナリティ障害

被害妄想


 境界性パーソナリティ障害の人は被害妄想をしがちです。ときには幻聴や昏迷といった症状がみられることもあります。

 

 被害妄想とは自分の周りで起こった出来事を悪いように解釈して自分が攻撃されているように思い込む症状です。そして、自分の悪口が聞こえてくる幻聴や、無反応・無言になる昏迷なども現れることもあります。

 

 この症状の根底には見捨てられ不安や何でも白か黒かで考える二極思考といった境界性パーソナリティ障害の特性があるといえます。

 

統合失調症との違い

 被害妄想や幻聴などの症状がみられるので以前は統合失調症と誤診されることも少なくありませんでした。しかし、統合失調症とははっきりとした違いがあります。それは一過性かどうかの違いです。境界性パーソナリティ障害の被害妄想や幻聴は、わりと短期間できれいに治ります。一方、統合失調症では根気強い治療が必要で、必ずしも治るとは限りません。ちなみに境界性パーソナリティ障害の”境界”とは、統合失調症と不安障害の間という意味です。
 →境界性パーソナリティ障害と併発しやすい精神疾患

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