二極思考|境界性パーソナリティ障害

二極思考

 境界性パーソナリティ障害の人は、考えや行動が極端になりやすいことがあります。これは二極思考や白黒思考と呼ばれています。
 白か黒か、全か無か、敵か味方か、0か1かといった両極端な考えに陥りやすくなります。
 例えば二極思考の人は次のような考え方をしたり言動をしたりします。

 

同じ相手に対して極端な態度をとる

 ある人を絶賛したかと思えば、ちょっとしたことがきっかけで、その人をこきおろしたりします。
 他人が親切にしてくれている間は、「すごく良い人」と思うのに、少しでも思いに反することをされたりすると、あっという間に「最悪の人」「酷い人」と評価が逆転してしまいます。

自己評価が極端に変化する

 あるときは「自分は頑張ればなんでもできる」と思い、またあるときは「自分は価値のない人間だ」と思ったりします。人に意見されただけで、自分が全否定されたかのように思ってしまうのも、二極思考の考え方のひとつです。

相手によって態度を変える

 「良い人」と「悪い人」を決めつけて、極端な態度で接します。

 

 このような極端さの要因は、二極に振れる考え方にあります。白か黒か常に両極端に考えてしまいます。
 一般的に人間は、成長とともに、物事には様々な味方があることを学びます。しかし、境界性パーソナリティ障害の人は、そうした考え方が苦手です。人を敵か味方か、善か悪かでとらえ、人間関係でトラブルを引き起こします。
 二曲思考に陥ってしまう原因のひとつに養育環境があります。親の期待に応えようとして、自分を偽り良い子を演じてばかりいると、中途半端が認められない考え方が染み付いてしまうといわれています。

 

部分対象関係

 精神分析家のメラニー・クラインは、乳児期の段階にみられる対象の関わり方を「部分対象関係」と名づけました。これは、部分部分、瞬間瞬間の満足・不満足で判断する関係のことです。たとえば、母乳がよく出るときには「良いおっぱい」、出が悪いときは「悪いおっぱい」と、まるで別々の存在のように振舞います。境界性パーソナリティ障害の方は、この部分対象関係がまだ優勢に現れているとされています。

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